
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
相手に何かを求める心を手放し、ただ与えることそのものに喜びを感じる純粋な境地。
私たちは誰かを大切に想うとき、無意識のうちに「これだけしたのだから、同じくらい返してほしい」という期待を抱いてしまいがちです。しかし、その期待が裏切られたと感じると、愛情はいつの間にか苦しみへと変わってしまいます。 サン=テグジュペリが説くのは、愛を「取引」ではなく、自ら溢れ出す「泉」のようなものとして捉える視点です。見返りを求めない境地に至ったとき、心は相手の反応に振り回されることなく、穏やかで自由なものになります。愛すること自体が自分自身の喜びになる、そんな心の成熟が、本当の絆を育む土台になるのです。
「せっかく〇〇してあげたのに」というモヤモヤが心に芽生えたとき、この言葉をそっと思い出してみてください。 見返りを期待してしまうのは、あなたがそれだけ一生懸命に相手と向き合っている証拠でもあります。けれど、もしその期待で自分が苦しくなったら、「ただ、私がそうしたかったからしたんだ」と自分に言い聞かせてみませんか。 見返りという重荷を下ろすことで、あなたの優しさはより軽やかで、温かいものとして相手に届くようになります。自分自身の「与える喜び」を大切にすることが、結果として豊かな関係性につながっていくはずです。
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