人生が生きるに値するということこそ、すべての芸術の究極の内容であり、慰めである。
はかなさがなければ、美しいものはない。 美と死、歓喜と無常とは、互いに求め合い、制約し合っている。
誰かのことを批判したくなったときには、世間のすべての人がおまえのように恵まれているわけではないということをちょっと思いだしてみるのだ。
さよならをいうのは、少し死ぬことだ。
地上には多くの道がある。 けれど、最後の一歩は自分一人で歩かねばならない。
生きていること、それはすでに、世間の恩であった。
他人のパンの味がいかに塩辛く、他人の家の階段の上がり下がりがいかにつらいことか、あなたにも分かるであろう。
登山の目標は山頂と決まっている。 しかし、人生の面白さはその山頂にはなく、かえって逆境の、山の中腹にある。
晴れた日は晴れを愛し、雨の日は雨を愛す。 楽しみあるところに楽しみ、楽しみなきところに楽しむ。
禍はいつも幸福の仮面をかぶって待っている。
最初は君が酒を飲む。 それから酒が酒を飲み、最後に酒が君を飲む。
詩は音楽にならなかった言葉であり、音楽は言葉にならなかった詩である。
行き詰まりは展開の一歩である。
人間とは一日中に何百遍も菩薩となり悪魔となり、たえまなく変化している。
およそ「自分ほど苦労した者はありません」などと自ら云える人の苦労と称するものなどは、十中の十までが、ほんとの苦労であったためしはない。
あれになろう、これになろうと焦るより、富士のように、黙って、自分を動かないものに作り上げろ。 世間に媚びずに世間から仰がれるようになれば、自然と自分の値うちは世の人がきめてくれる。
自由はもちろん金で買えるものではない。 だが、金のために売り払うことは出来る。
いいじゃないか、5年道草をくったら、5年遅く生まれて来たと思うのだ。
悪魔は絵に描かれているほど黒くない。
ヘイト。 それは世界中でさまざまな問題を引き起こしてきた。 しかし、問題を解決したことは一度としてない。