19世紀イギリスの作家であり、冒険家、言語学者でもあったジョージ・ボロー。彼は『スペインの聖書』などの自伝的旅行記を通じて、放浪の生活と自然への深い愛を表現しました。彼の作品は、広大な世界とそこに生きる人々のたくましさ、そして人生の甘美さを力強く肯定しています。既成の社会に囚われず、自由な精神で世界を旅した彼の生き方は、読者に人生の喜びと探求心を与え続けています。
ここには夜と昼とがある。 太陽と月と星がある。 荒地を渡る風ごときものがある。 人生は大変甘美なものだよ。 兄弟達よ。死のうなどとは愚かなことだよ。