
松岡修造
努力の先に勝利を掴む、強い意志と行動の教え。
人は、努力が報われない時に「ベストを尽くしたから」と自分を納得させがちです。しかし、この言葉は、その一歩先にある「結果」への強いこだわりと、それを実現するための具体的な「行動」の重要性を教えてくれます。 「ベストを尽くす」ことはもちろん大切ですが、それはあくまで「過程」への評価。本当に大切なのは、その努力を「勝利」という「結果」に結びつけるための、揺るぎない意志と、そこから生まれる工夫や戦略です。 この言葉が心に響くのは、私たちの中に「ただ頑張るだけでは足りない」という漠然とした不安や、もっと上を目指したいという欲求があるからかもしれません。目標達成への強い覚悟と、それを実現するための具体的な行動を促す、力強いメッセージなのです。
仕事で大きなプロジェクトを任された時、ただ目の前のタスクをこなすだけでなく、「どうすれば最高の成果を出せるか」と一歩踏み込んで考えてみましょう。 あるいは、何か新しいことに挑戦する時、準備万端で臨むのはもちろんですが、いざという時に「絶対に成功させるぞ!」という強い気持ちを持つことが、思わぬ突破口を開くかもしれません。 この言葉は、単なる努力で満足せず、目標達成への強い意志と、それを実現するための具体的な行動を促してくれます。「もうこれ以上は無理だ」と感じた時、この言葉をそっと思い出してみてください。きっと、もう一歩踏み出す勇気と、新たな視点を与えてくれるはずです。

策略は日常的にすることではない。 はかりごとをめぐらしてやったことは、あとから見ると善くないことがはっきりしていて、必ず後悔するものである。 ただ戦争において策略は必要なことであるが、日常的にはかりごとをやっていると、いざ戦いということになったとき、同じことはできないだろう。 蜀漢の丞相であった諸葛孔明は、日頃策略を用いなかったから、戦いのときに思いもよらないはかりごとを行うことができたのだ。 私はかつて東京を引き揚げたとき、弟(従道)に対して、私はこれまで少しもはかりごとをやったことがないから、跡は少しも濁ることはないだろう。 それだけはよく見ておくようにと言いおいたことがある。
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