
軍人の誇りとするものは、小児の玩具に似ている。 なぜ軍人は酒にも酔わずに、勲章を下げて歩かれるのであろう。
芥川龍之介
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この名言について
- 意味の要約
人が求める名誉や誇りの、本質的な価値への問い。
- 背景・意図
人が外から与えられる名誉や地位といったものが、どれほど本質的な価値を持つのか、という芥川龍之介の鋭い問いかけです。私たちは、社会的な評価や目に見える成果に価値を見出し、それを誇りとしてしまいがちです。勲章や肩書き、あるいは現代で言えばSNSの「いいね」なども、その一つかもしれません。 しかし、それらは本当に自分自身の内面を満たし、心からの幸福をもたらすものなのでしょうか。子供がおもちゃに夢中になるように、大人もまた、社会が与える「おもちゃ」に一喜一憂しているのではないか、という皮肉が込められています。この言葉は、私たちが無意識に囚われている価値観に気づかせ、本当に大切なものは何かを深く考えさせてくれるでしょう。
- 現代での活かし方
仕事で大きな成果を出したり、人から褒められたりした時、この言葉をそっと思い出してみてください。もちろん、努力が認められるのは嬉しいことです。でも、その喜びが、まるで子供がおもちゃに夢中になるように、一時的なものになっていないか、少し立ち止まって考えてみるきっかけになります。 SNSで他人の華やかな生活を見て焦ったり、自分の評価ばかりを気にしすぎたりする時にも、この言葉は心強い味方になってくれるでしょう。外からの評価や目に見えるものに囚われすぎず、本当に自分が大切にしたいものは何か、心の内側に目を向ける時間を与えてくれます。あなたの心の羅針盤として、そっと寄り添ってくれるはずです。
- 起源歴史上の発言
出典
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