マリニウス:私達は生まれたとたん死にはじめている。

心優しくあたたかい男性こそが、 真に男らしい頼りになる男性なのだと気づくとき､ たいていの女はもうすでに年老いてしまっている

君、時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るものなのだよ。

命というものは、はかないからこそ、 尊く、厳かに美しいのだ。

若くても美しくなく、美しくてもわかくなければ、なんにもなりはしない。

男はあまりに早く人生を知りすぎ、女はあまりに遅く知りすぎる。

一見して人生には何の意味もない。 しかし一つの意味もないということはあり得ない。

はたして人は、不徳なくして徳を、 憎しみなくして愛を、醜なくして美を考えることができるだろうか？ 実に悪と悩みのおかげで地球は住むにたえ、人生は生きるに値するのである。

人生は短い。 たとえ、それを長いと思って過ごしている人たちにとっても。

我々の人生が素晴らしく、またうまく生きられるには、 我々がそれをはっきりと理解していたかどうかが重要なのではない。 ともすれば、我々が軽蔑しがちな方面から生活が豊かになることが多いのである。

僕はどうやらこの世における一個の旅人に過ぎないようだ。 君たちとてそれ以上のものだろうか？