日本の夜明けから近代国家への道を切り拓いた、大隈重信。1838年から1922年という激動の時代を生き抜き、第8代、そして第17代と二度にわたり内閣総理大臣の重責を担いました。政治家、外交官、軍人として、その多才な手腕で国家の進路を決定づけた稀有な人物です。彼の言葉には、常に未来を見据え、困難を乗り越えようとする不屈の精神が宿っていました。混迷の時代を導いた彼の思想に触れれば、現代にも通じる深い洞察を得られるはずです。
学問は脳、仕事は腕、身を動かすは足である。しかし、卑しくも大成を期せんには、先ずこれらすべてを統(す)ぶる意志の大いなる力がいる、これは勇気である。
諸君は必ず失敗する。 成功があるかもしれませぬけど、成功より失敗が多い。 失敗に落胆しなさるな。失敗に打ち勝たねばならぬ。