西郷隆盛
人物データ
この人物をシェア
名言

策略は日常的にすることではない。 はかりごとをめぐらしてやったことは、あとから見ると善くないことがはっきりしていて、必ず後悔するものである。 ただ戦争において策略は必要なことであるが、日常的にはかりごとをやっていると、いざ戦いということになったとき、同じことはできないだろう。 蜀漢の丞相であった諸葛孔明は、日頃策略を用いなかったから、戦いのときに思いもよらないはかりごとを行うことができたのだ。 私はかつて東京を引き揚げたとき、弟(従道)に対して、私はこれまで少しもはかりごとをやったことがないから、跡は少しも濁ることはないだろう。 それだけはよく見ておくようにと言いおいたことがある。

命もいらぬ、名もいらぬ、官位も金もいらぬというような人物は処理に困るものである。 このような手に負えない人物でなければ、困難を共にして、国家の大業を成し遂げることはできない。 しかし、このような人物は普通の人の眼では見抜くことができぬと言われるので、それでは孟子が「仁という広い家に住み、礼という正しい位置に立ち、義という大道を歩む。もし、志を得て用いられたら民と共にその道を行い、志を得ないで用いられなければ、独りでその道を実践する。そういう人は、どんな富や身分もこれを汚すことはできないし、貧しく身分が低いことによって心がくじけることもない。力をもってもこれを屈服させることはできない」と言っていますが、このような人物がいま仰せられたような人物のことでしょうかと尋ねると、その通りだ、真に道を行う人でなければ、そのような姿にはならないものだと答えられた。
プロフィール
激動の時代を駆け抜けた男の魂は、常に国の未来を見据えていました。彼が説いたのは、教育、軍備、農業という国家の礎を固めることの絶対的な重要性。表面的な事柄に惑わされず、本質を見極めるその眼差しは、いつの時代も変わらぬ真理を指し示します。彼の言葉は、ただの政治論ではありません。それは、国を愛し、民を思う心から生まれた、普遍の哲学。その深遠な思想に触れる時、私たちは彼の人間的な魅力に引き込まれるでしょう。
- 種別実在の人物
- 誕生日1828年1月23日
- 命日1877年9月24日
- 職業武士政治家軍人侍
- 国籍/出身日本
- 性別男性
関連情報
あなたの知っている名言を登録申請して、コレクションを充実させましょう。







