
賢人がすべての役人を統轄し、政権が一つの方針に進み、国の体制が一つにまとまらなければ、たとえ有能な人物を登用し、自由に進言できるようにして、多くの人の考えを取り入れるにしても、どれを取捨するのか一定の方針がなくては、行うことは雑でまとまりがなく、とても成功どころではない。 昨日出された政府の命令が、今日には変更になるというようなことも、統轄するところが一つでなく、政治の方針が決まっていないからである。
西郷隆盛
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この名言について
- 意味の要約
組織の成功には一貫した方針と統率が不可欠という教え。
- 背景・意図
この言葉は、私たち人間が「何を信じて進めばいいのか」という根本的な問いに答えてくれます。 組織やチーム、あるいは自分自身の目標であっても、方針が定まらず、あっちへ行ったりこっちへ行ったりすると、人は不安を感じ、努力の方向性を見失いがちです。 せっかく頑張っても、昨日言われたことが今日には変わってしまうような状況では、誰もが「これで本当に良いのだろうか」と迷ってしまいますよね。 西郷隆盛は、国の運営という大きな視点から、この「軸のブレ」がどれほど危険かを指摘しました。 それは、どんなに優秀な人が集まっても、個々の力がバラバラに消費されてしまい、結局は何も成し遂げられないという、普遍的な真実を教えてくれているのです。 だからこそ、この言葉は時代を超えて、私たちの心に深く響くのでしょう。
- 現代での活かし方
もしあなたが、仕事で「あれもこれも」と指示が変わり、何から手をつけていいか分からなくなった時。 あるいは、自分の目標が定まらず、毎日が漠然と過ぎていくように感じた時、この言葉をそっと思い出してみてください。 「まずは、何が一番大切なのか?」「どこに向かいたいのか?」 そう自分に問いかけることで、目の前の混乱が少しずつ整理されていくかもしれません。 チームで何かを進める時も、最初に「私たちの共通のゴールは何か」を話し合う時間を持つだけで、その後の進み方がずっとスムーズになるはずです。 焦って行動する前に、一度立ち止まって「軸」を確認する。 そんな小さな習慣が、あなたの毎日をより確かなものにしてくれるでしょう。
- 起源歴史上の発言
出典
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