自由を渇望し、時代を駆け抜けた異端の思想家、大杉栄。日本の無政府主義者として、既存の権威に鋭く異議を唱え、その思想をジャーナリスト、作家として世に問いました。翻訳家、エスペランティストとしても活躍し、国境を越えた自由な精神の交流を夢見た人物です。わずか38年の生涯で、彼は何を見つめ、何を訴えようとしたのか。その言葉の奥深さに、あなたも触れてみませんか。
人生は決して、あらかじめ定められた、 すなわち、ちゃんとできあがった一冊の本ではない。 各人がそこへ一字一字書いていく白紙の本だ。 生きて行くそのことがすなわち人生なのだ。
生は永久の闘いである。 自然との闘い、社会との闘い、他との闘い、永久に解決のない闘いである。 闘え。闘いは生の花である。