川端康成:なんとなく好きで、 その時は好きだとも言わなかった人のほうが、 いつまでもなつかしいのね。 忘れられないのね。 別れたあとってそうらしいわ。

  • 解説

    言葉にされなかった淡い恋心は、時が経ち、関係が終わった後にこそ、忘れがたい郷愁となって胸に迫る。あの時、もし素直に「好き」と告げていたら、未来は変わっていたかもしれない。しかし、曖昧なまま終わったからこそ、記憶の中で永遠に美しく輝き続ける。それは、手の届かないものへの切ない憧れであり、人間の心の奥底に潜む、抗いがたい未練の情景を描き出す。語られなかった愛ほど、魂に深く刻まれるものはない。

  • 起源
    作品内での発言

出典

名言データ

0
コメント

コメント (0)

コメントはまだありません

この名言についての最初のコメントを投稿しましょう。

関連する名言

落合恵子

現実よりも記憶の中の女のほうが美しい。

ジュゼッペ・トルナトーレ

体が重いと足跡も深くなる。恋心も強いと傷が深い。

ルイージ・ガルヴァーニ

女と別れるごとに、自分の中でなにかが死ぬのを感じた。

ウィリアム・ヘイズリット

私達は年齢を重ねるにつれて、 時間の価値をいっそう鋭く感じるようになる。 実際、時間以外のものはまるで大したものではないように映じてくる。 そしてこの点で、私達はいよいよ悲惨な人間になってくる。

オスカー・ワイルド

お前の唇は苦い味がした。 あれは血の味だったろうか?……いや、ことによったらあれは恋の味かもしれない。 恋は苦い味がするというから。

フランソワ・モーリアック

人間は自分の恋していた時のことを思い出すと、 そのあいだには何一つ起こらなかったような気がするものだ。

自分自身以上に愛するものがあるとき、人は本当に傷つくのだ。

夜中に命がけで書いたラブレターほど、翌朝読むに耐えないものはない。 また、投函したとたん猛烈に書き直したくなる。

コデルロス・ド・ラクロ

朝起きる時は「今日も会えないだろう」と思い、 寝る時には「今日も会えなかった」と思うのです。 長い長い毎日に、幸福な時は片時もありません。 全ては物足りなさ、全ては後悔、全ては絶望です。

HH・L・メンケン

まともな男は、三十歳すぎたら恋なんかしないね。 体のほうにガタがきはじめるから。

この名言をシェア

「なんとなく好きで、 その時は好きだとも言わなかった人のほうが、 いつまでもなつかしいのね。 忘れられ...」- 川端康成の名言 | Buff Words