スペインが生んだ知の巨人、ミゲル・デ・ウナムーノ。彼は小説家、哲学者、詩人、政治家、大学教員、劇作家、文芸評論家、随筆家、著作家と、数えきれないほどの顔を持つ稀有な存在でした。生と死、信仰と理性、人間の本質を深く見つめ、その思想は文学、哲学、政治の境界を軽々と超えていきました。言葉と哲学の狭間で生きた彼の情熱的な問いかけは、今なお私たちの魂を揺さぶり、時代を超えて輝きを放ちます。その深遠な言葉の数々を、ぜひ紐解いてみませんか。
我々は矛盾だけで生きている。 そして矛盾ゆえに人生は悲劇であり、勝利も勝利の望みもない永久の闘争である。 人生は矛盾なのである。
私たちは、私たちがいつ最も成功したのかということを、決して知り得ない
恋愛は幸福を殺し、幸福は恋愛を殺す。
愛は迷想の子、幻滅の親。愛は寂しさの慰め、そして愛は死に対する唯一の良妻。
愛されないのは悲しい。しかし、愛することができないというのはもっと悲しい。