
魯迅
上下関係において、お互いに都合の悪い真実を隠し、甘やかし合ってしまう危うさを説いた言葉。
魯迅は、支配者が民を無知のままにする「愚民政策」がある一方で、民もまた支配者の耳を塞ぎ、心地よい情報だけを与えて甘やかす「愚君政策」をとるのだと指摘しました。 これは現代の人間関係にも通じる「共依存」の心理です。相手に嫌われたくない、あるいは責任を取りたくないという思いから、私たちはつい不都合な真実を隠してしまいます。しかし、お互いに「見たいものだけを見せる」関係は、やがて大きな破綻を招くかもしれません。この言葉は、私たちが自分を守るために無意識に行っている「小さな嘘」が、実は相手をダメにしている可能性を優しく警告してくれているのです。
職場での上司とのやり取りや、大切なパートナーとの会話で、「本当のことを言うと面倒になりそう」と感じた時に、この言葉を思い出してみてください。 相手を不機嫌にさせないために真実を隠すことは、一見すると優しさのように思えますが、実は相手から「成長や気づきの機会」を奪っていることにもなり得ます。 もし、あなたが相手を本当に大切にしたいと思うなら、勇気を出して一歩踏み込んでみましょう。厳しい現実を伝える時も、相手を尊重する気持ちさえあれば、それは「愚君政策」を終わらせ、信頼を深めるための第一歩になるはずです。
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