この一節は、内なる苦悩を外へ解き放つ「言葉」の根源的な力を示唆する。不幸という重荷は、胸の内に秘めるほどに増幅するが、それを語ることで、形を与え、客観視し、他者と共有する道が開かれる。それは、魂の奥底に沈殿した悲しみを、光の当たる場所へと引き上げ、その重さを分かち合う行為だ。語り終えた時、心には微かな安堵と、未来へ向かうための新たな一歩が生まれる。コルニィエの言葉は、人間が持つ「表現」という営みが、いかに深い癒しと解放をもたらすかを静かに教えている。
ピエール・コルネイユ
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鳥の血に悲しめど、魚の血に悲しまず。声あるものは幸いなり。
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