
ようやく戦乱も収まって平和になった。 よって維新の精神を貫徹することにするが、それには30年の時期が要る。 それを仮に三分割すると、明治元年から10年までの第一期は戦乱が多く創業の時期であった。 明治11年から20年までの第二期は内治を整え、民産を興す即ち建設の時期で、私はこの時まで内務の職に尽くしたい。 明治21年から30年までの第三期は後進の賢者に譲り、発展を待つ時期だ。
大久保利通
名言データ
この名言をシェア
この名言について
- 意味の要約
未来を見据え、段階的に目標を達成する計画。
- 背景・意図
この言葉は、目の前の課題だけでなく、その先の未来まで見通すことの大切さを教えてくれます。大久保利通は、戦乱後の日本という大きな船を動かすにあたり、30年という長い時間をかけて、どのように国を築き、発展させていくかを具体的に描きました。 まるで、大きな山を登る時に、いきなり頂上を目指すのではなく、まずは麓から第一歩を踏み出し、次に中腹の休憩所を目指すように、目標を段階的に区切ることで、無理なく着実に進んでいけることを示しています。そして、最終的には後進に道を譲るという、未来への責任感と潔さも感じさせます。 私たちはつい目の前のことに囚われがちですが、この言葉は、少し先の未来を見据え、今何をすべきかを考えるきっかけを与えてくれるでしょう。
- 現代での活かし方
この名言は、私たちの日々の暮らしにも、そっとヒントをくれます。例えば、新しい挑戦を始める時や、大きな目標を立てた時。つい焦って、一度に全てを成し遂げようとしてしまうことはありませんか? そんな時、大久保利通のように「まずは最初の10年、次に次の10年」と、目標を小さなステップに分けてみましょう。そうすることで、漠然とした不安が減り、今やるべきことが明確になります。 また、自分の役割が終わったら、潔く次世代にバトンを渡すという視点も、人間関係やチームでの仕事において、とても大切な心構えです。未来は、今を生きる私たちだけでなく、次の世代が創っていくもの。そんな大きな視点を持つことで、心が少し軽くなるかもしれませんね。
- 起源歴史上の発言
出典
関連する名言

恨みを抱くな。 大したことでなければ、堂々と自分のほうから謝ろう。 頑固を誇るのは小人の常である。 にっこり握手して自分の過ちを認め、いっさいを水に流して出直そうと申し出てこそ、大人物である。
あなたの知っている名言を登録申請して、コレクションを充実させましょう。




コメント (0)
コメントはまだありません
この名言についての最初のコメントを投稿しましょう。