「エセー」は、一人の人間が己の魂と向き合い、その内面を赤裸々に綴った思索の結晶です。時代を超えて読み継がれるこの書は、私たち自身の存在、そして他者との関係性について深く問いかけます。愛や友情、生と死といった普遍的なテーマを、モンテーニュは自らの言葉で紡ぎ出しました。彼の言葉は、まるで鏡のように私たちの心を映し出し、「なぜ私は私なのか、なぜあなたはあなたなのか」という根源的な問いへの答えを、読者一人ひとりの心の中に探させます。この一冊は、あなたの人生観を揺さぶり、新たな視点をもたらすでしょう。
原作/著者:
もしも人から、なぜ彼を愛したのかと問い詰められたら、 「それは彼が彼であったから、私が私であったから」と答える以外には、 何とも言いようがないように思う。