アイルランドが生んだ異才、フランシス・ベーコン(1909-1992)。画家、デザイナー、視覚芸術家として多岐にわたり活躍し、20世紀美術に強烈な衝撃を与えました。彼の作品は、人間の内奥に潜む苦悩や存在の真実を、時に歪んだ、時に叫びを上げるような形で描き出し、観る者の魂を深く揺さぶります。生と死、愛と憎しみといった根源的なテーマを問い続けた彼の鋭い視点は、絵画だけでなく、その言葉の端々にも宿っています。彼の残した言葉の数々が、きっとあなたの心にも深く響くでしょう。
青年たちは判断するよりも発明すること、 評議するよりも実行すること、 決まった仕事をするよりも新しい企てに適している。
知は力なり。
真理は「時」の娘であり、権威の娘ではない。
富を軽蔑する人間をあまり信ずるな。 富を得ることに絶望した人間が富を軽蔑するのだ。 こういう人間がたまたま富を得ると、一番始末が悪い人間になる。
真の友をもてないのはまったく惨めな孤独である。 友人が無ければ世界は荒野に過ぎない。
人生は道路のようなものだ。 一番の近道は、たいてい一番悪い道だ。