男は常に女の初恋の人でありたがる。それが男の無様な虚栄である。

男というものは自分の愛している女を憎み、どうでもよい女を愛するものだ。

男にとっては今日一日だけの浮気心にすぎないものに、 女はその一生を賭ける。

嫉妬は恋の姉妹である。 悪魔が天使の兄弟であるように。

情熱家より、冷淡な男のほうが簡単に女に夢中になるものだ。

私たちは他人を愛して生涯の半分を過ごし、 他人の文句を言って残りの半分を過ごす。

女はたとえ百人の男にだまされても、百一人目の男を愛するだろう。

恋愛はただ性欲の詩的表現をうけたものである。

恋の悲しみを知らぬものに恋の味は話せない。

分別を忘れないような恋は、そもそも恋ではない。

頭のいい人は恋が出来ない。恋は盲目だから。

ひと目惚れを信じることよ｡

少女の恋は詩なり。年増の恋は哲学なり。

愛情とはからだとからだをよせて、さむさをあたためあうことなのだ。

愛する――それはお互いに見つめ合うことではなく、 いっしょに同じ方向を見つめることである。

一緒に泣いた時に、 はじめてお互いがどんなに愛し合っているのかが分かるものだ。