フランスが生んだ稀代の知性、ロマン・ロラン。彼は単なる作家の枠を超え、音楽学者、小説家、劇作家、歴史家、そして音楽家、教員と、その多岐にわたる顔は、尽きない知的好奇心と人間性への深い洞察を物語ります。芸術と歴史、そして人間の魂の深層を鋭く見つめ、普遍的な真理を追求した彼の言葉は、時代を超えて多くの人々の心に響き、生きる勇気を与え続けています。その豊かな思想に触れれば、きっと新たな発見があるでしょう。
他人の後ろから行くものは、けっして前進しているのではない。
恋は決闘です。もし右をみたり左をみたりしたら敗北です。
真理をみる必要のない人々にとっては、人生はなんと気楽だろう。
人はおおむね自分で思うほどには幸福でも不幸でもない。 肝心なのは望んだり生きたりすることに飽きないことだ。
もっとも偉大な人々は、人に知られることなく死んでいった。 人々が知るブッダやキリストは、第二流の英雄なのだ。
真理! 眼をしっかり開いて、生命の強烈な息吹を全身の毛穴から吸い込み、 物事をあるがままに見、不幸をまともに見つめ、そして笑うのである!
人生の賭けで得をしようと損をしようと、 賭けるべき肉が一ポンドでも残っていれば、 私はそれを賭けるでしょう。
少しのきまじめさは恋愛においては結構だ。 しかしあまり真面目すぎては困る。それは重荷であり、快楽でなくなる。
人生は往復切符を発行していません。 ひとたび出立したら再び帰ってきません。