たとえ人の生命を奪っても、財布に手をかけてはならぬ。 人は父親の殺されたのは忘れても、財産の失われたことは忘れないからだ。
私達は竹馬に乗っても何もならない。 なぜなら、竹馬に乗ってもやはり自分の足で歩かなければならないからである。 そして、世界で一番高い玉座に上っても、 やはり自分の尻の上に座っていることに変わりはない。
目を閉じよ。そしたらお前は見えるだろう。
光の街があるなどということは嘘だ。 世界が一つのかがり火になるなどということはない。 すべての人が自分の火を持ってるだけ、 孤独な自分の火を持っているにすぎない。
一番だまし易い人間は、すなわち、自分自身である。
A「あなたが一番影響を受けた本はなんですか」 B「銀行の預金通帳だよ」
お金――手放すとき以外、何の役にも立たぬ恩恵物。