幸福というものは、一人では決して味わえないものです。
人は自分が幸福であるだけでは満足しない。 他人が不幸でなければ気がすまないのだ。
人生にはただ三つの事件しかない。 生まれること、生きること、死ぬことである。 生まれるときは気がつかない。 死ぬときは苦しむ。 そして生きているときは忘れている。
いつかできることは、すべて今日でもできる。
人が恋をしはじめた時は、生きはじめたばかりのときである。
恋は気がつかないうちにおとずれてくる。 われわれはただ、それが去っていくのをみるだけである。
情念は過度でなければ美しくありえない。 人は愛しすぎないときには十分に愛していないのだ。
死と太陽は直視することは不可能である。
嫉妬は常に恋と共に生まれる。 しかし必ずしも恋と共には滅びない。
夫が妻にとって大事なのは、ただ夫が留守の時だけである。
真実の愛は幽霊のようなものだ。 誰もがそれについて話をするが、それを見た人はほとんどいない。
恋の灯は時として友情の灰を残す。
人生はただ歩き回る影法師、哀れな役者だ。 出場の時だけ舞台の上で、見栄をきったりわめいたり、 そしてあとは消えてなくなる。
自愛、自識、自制、 この三者だけが人生を導いて高貴な力に至らしめるものである。
友人とは、あなたについてすべてのことを知っていて、 それにもかかわらずあなたを好んでいる人のことである。