本当の真実というものはいつでも真実らしくないものだ。 真実をより真実らしく見せるためには、どうしてもそれに嘘を混ぜる必要がある。 だから人間はつねにそうしてきたものだ。
完全な自由というものは、 生きていても生きていなくてもまったく同じになったとき、はじめて得られるものなんです。
人間は生まれたときは自由である。しかるに人間はいたる所で鉄鎖につながれている。
自由を放棄することは、人間としての資格を放棄することである。 人間としての権利を放棄することである。 すべてを放棄する人にとっては、いかなる補償もありえない。
この世の生活の幸福を求める私たちの計画はすべて幻想なのである。
ラブレターを書くには、 まず何を言おうとしているのか考えずに書きはじめること。 そして、何を書いたのかを知ろうとせずに書き終わらなければならない。
なんと速やかに我々はこの地上を過ぎて行くことだろう。 人生の最初の四分の一はその使い道もわからないうちに過ぎ去り、 最後の四分の一はまたその楽しさを味わえなくなってから過ぎて行く。 しかもその間の期間の四分の三は、 睡眠、労働、苦痛、束縛、あらゆる種類の苦しみによって費やされる。 人生は短い。
人はつねに自分の幸福を望むものだが、 つねに幸福を見分けることが出来るわけではない。
人々が自分に調和してくれるように望むのは非常に愚かだ。
僕ぐらい僕に似ていない者はいない。
四ヶ月の交際が一生を保証するだろうか?
私達はいわば二回この世に生まれる。 一回目は存在するために、二回目は生きるために。
人間には幸福のほかに、 それとまったく同じだけの不幸がつねに必要である。
私は決して拒絶しないし、決して反対しない。 忘れてしまうことは時々ある。
愛する人に本当のことを言われるよりも、 だまされているほうがまだ幸せなときがある。
真理は「時」の娘であり、権威の娘ではない。
人生はほんの一瞬のことに過ぎない。 死もまたほんの一瞬である。
富を軽蔑する人間をあまり信ずるな。 富を得ることに絶望した人間が富を軽蔑するのだ。 こういう人間がたまたま富を得ると、一番始末が悪い人間になる。