ジュネーヴ共和国に生まれ、フランスを舞台に活躍した稀代の思想家、ジャン=ジャック・ルソー。彼は哲学者、著述家、作曲家という枠を超え、政治学者、教育学者、小説家、さらには植物学者までをも探求した、まさに知の巨人でした。人間の自由と平等を深く問い、その情熱的な言葉は、後の時代に計り知れない影響を与えました。彼の自伝や随筆、音楽作品に触れるたび、現代社会にも通じる普遍的な問いかけと、その奥深い人間性に心を揺さぶられることでしょう。
慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく。
人間は生まれたときは自由である。しかるに人間はいたる所で鉄鎖につながれている。
自由を放棄することは、人間としての資格を放棄することである。 人間としての権利を放棄することである。 すべてを放棄する人にとっては、いかなる補償もありえない。
この世の生活の幸福を求める私たちの計画はすべて幻想なのである。
ラブレターを書くには、 まず何を言おうとしているのか考えずに書きはじめること。 そして、何を書いたのかを知ろうとせずに書き終わらなければならない。
なんと速やかに我々はこの地上を過ぎて行くことだろう。 人生の最初の四分の一はその使い道もわからないうちに過ぎ去り、 最後の四分の一はまたその楽しさを味わえなくなってから過ぎて行く。 しかもその間の期間の四分の三は、 睡眠、労働、苦痛、束縛、あらゆる種類の苦しみによって費やされる。 人生は短い。
人はつねに自分の幸福を望むものだが、 つねに幸福を見分けることが出来るわけではない。
僕ぐらい僕に似ていない者はいない。
四ヶ月の交際が一生を保証するだろうか?
私達はいわば二回この世に生まれる。 一回目は存在するために、二回目は生きるために。
生きるとは呼吸することではない。行動することだ。