晴信(信玄)が定めや法度以下において、違反しているようなことがあったなれば、身分の高い低いを問わず、目安(投書)をもって申すべし。 時と場合によって自らその覚悟をする。
組織に貢献してくれるのは優秀な者よりも能力は並の上だが、忠実な者の方だ。
人は至誠をもって四恩の鴻徳を奉答し、誠をもって私を殺して万機に接すれば、天下敵なきものにして、これがすなわち武士道である。
器用というのは他人の思惑の逆をする者だ。
道は千載不滅だよ。 いかなる大敵でも、道には勝てぬ。
金を積んでもって子孫に遺す。 子孫いまだ必ずしも守らず。 書を積んでもって子孫に遺す。 子孫いまだ必ずしも読まず。 陰徳を冥々の中に積むにしかず。 もって子孫長久の計となす。
お前に何でも俺の志を継げよと無理は言はぬ。 持って生まれた天分ならば、たとえお前が乞食になったとて、俺は決して悲しまぬ。 金持ちになったとて、喜びもせぬ。
およそ大凡人たるものは、誠忠が肝要である。 ゆえに時変に接しては死を見ること帰するがごとき確固たる心胆を動かさぬように鍛練が第一である。
晴れてよし 曇りてもよし 富士の山 もとの姿は 変わらざりけり
人である以上は、なにびとに限らず人の本分を尽くさねばならない。 人間である以上は、他の動物と異なる人間らしい道を歩まねばならない。
私の言うことが間違っていたら、それは間違いだと徹底的に追及せよ。 君らの言うことがわからなければ、私も君らを徹底的に攻撃する。 互いに攻撃し議論するのは、憲法を完全なものにするためである。 くり返すが、長官だの秘書官だのという意識は一切かなぐり捨てて、討論・議論を究めて完全なる憲法をつくろうではないか。
西郷一人は、薩国貴重の大宝なり。 しかしながら彼は独立の気性あるが故に、彼を使う者は私以外にあるまじく、その外に使う者はあるまじ。
誰が撃ったのか。 森(秘書官)も撃たれたのか。
いやしくも天下に一事一物を成し遂げようとすれば、命懸けのことは始終ある。 依頼心を起こしてはならぬ。 自力でやれ。
一たび着手せし事業は必ず成功せしめざるべからず。
決心した。 内政は横暴に流れながら、諸外国に対しては卑屈極まれる。 志のあるものが奮って尽力せねばならぬ時は迫れり。
本当の愛国心とか勇気とかいうものは、肩をそびやかしたり、目を怒らしたりするようなものではない。
西洋人も人なり、佐賀人も人なり、薩摩人も人なり。 屈することなく研究に励むべし。
奉公至誠の念にすべて寸時もこれを離るべからず。
国家的観念をもってすべての経営事業にあたるべし。