家康は愚か者だ。 が、油断のならない愚か者だ。
堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え。
いつも前に出ることがよい。 そして戦のときでも先駆けるのだ。
世が安らかになるのであれば、わしはいくらでも金を使う。
主従や友達の間が不和になるのは、わがままが原因だ。
敵の逃げ道を作っておいてから攻めよ。
いくら厳しい規則を作って、家臣に強制しても、大将がわがままな振る舞いをしていたのでは、規則などあってなきがごとしである。 人に規則を守らせるには、まず自身の言動を反省し、非があれば直ちに改める姿勢を強く持たねばならない。
主人は無理をいうなるものと知れ。
世におそろしいのは、勇者ではなく、臆病者だ。
戦は六、七分の勝ちを十分とする。
戦わずして勝ちを得るのは、良将の成すところである。
平氏を亡ぼす者は平氏なり。 鎌倉を亡ぼす者は鎌倉なり。
己を責めて、人を責むるな。
負けまじき軍に負け、亡ぶまじき家の亡ぶるを、人みな天命と言う。 それがしに於いては天命とは思はず、みな仕様の悪しきが故と思うなり。
武将が陥りやすい三大失観。 一、分別あるものを悪人と見ること 一、遠慮あるものを臆病と見ること 一、軽躁なるものを勇剛と見ること
自分のしたいことより、嫌なことを先にせよ。 この心構えさえあれば、道の途中で挫折したり、身を滅ぼしたりするようなことはないはずだ。
多勢は勢ひをたのみ、少数は一つの心に働く。
決断は、実のところそんなに難しいことではない。 難しいのはその前の熟慮である。
風林火山 – 疾(と)きこと風の如く、 徐(しず)かなること林の如く、 侵掠(しんりゃく)すること火の如く、 動かざること山の如し。
信頼してこそ人は尽くしてくれるものだ。