大衆とはすばらしく寛容だ。 天才以外のすべてを許す。
善人はこの世で多くの害をなす。 彼らがなす最大の害は、人びとを善人と悪人に分けてしまうことだ。
人生は複雑じゃない。 私たちの方が複雑だ。 人生はシンプルで、シンプルなことが正しいことなんだ。
女は男に欠点があるからこそ愛するのだ。 男に欠点が多ければ多いほど、女は何もかも許してくれる。 我々の知性さえもだ。
教育は結構なものである。 しかしいつも忘れてはならない。 知る価値のあるものは、すべて教えられないものだということを。
どんなに壁が正しくてどんなに卵がまちがっていても、私は卵の側に立ちます。
あなたはさっきから、乙姫の居所を前方にばかり求めていらっしゃる。 ここにあなたの重大なる誤謬が存在していたわけだ。 なぜ、あなたは頭上を見ないのです。 また、脚下を見ないのです。
私たちは、不必要なものだけが必需品である時代に生きている。
皮肉屋とは、あらゆるものの値段を知っているが、何ものの値打ちも知らない人間のことである。
弱虫は、幸福をさえおそれるものです。 綿で怪我するんです。 幸福に傷つけられる事もあるんです。
私は、ひとの恋愛談を聞く事は、あまり好きでない。 恋愛談には、かならず、どこかに言い繕いがあるからである。
遠くから見れば、大抵のものは綺麗に見える。
もっとも立派な武器はもっとも大きな悪をなす。 知恵深き人は武器に頼ることはしない。 彼は平和を尊ぶ。 彼は勝っても喜ぶことをしない。 戦勝を喜ぶことは殺人を喜ぶことを意味する。 殺人を喜ぶような人は、人生の目的に達することはできない。
私が小説を書く理由はひとつだけです。 個人的存在の尊厳をおもてに引き上げ、光をあてる事です。
人間は、しばしば希望にあざむかれるが、しかし、また、「絶望」という観念にも同様にあざむかれる事がある。
誰をも抜かないし、誰にも抜かれない。 しかしそれでも我々はそんな回転木馬の上で仮想の敵に向けて熾烈なデッド・ヒートをくりひろげているように見える。
目に見えるものが、ほんとうのものとは限らない。
インターネットで「意見」があふれ返っている時代だからこそ、「物語」は余計に力を持たなくてはならない。
何かを持ってるやつはいつか失くすんじゃないかとビクついてるし、何も持ってないやつは永遠に何ももてないんじゃないかと心配してる。 みんな同じさ。
本当の親切とは、親切にするなどとは考えもせずに行われるものだ。