二十代の恋は幻想である。 三十代の恋は浮気である。 人は四十代に達して、 初めて真のプラトニックな恋愛を知る。
女が君を愛すると誓っても、必ずしも信じるわけにはいかない。 しかし君を愛さないと誓った時にも、やはり信じすぎないほうがよい。
愛されているという驚きほど、神秘的な驚きはない。 それは人間の肩に置かれた神の指だ。
恋は富よりもはるかに強い。 けれど恋はその力を借りなければならない。
女は自分の美点のために愛されることにときとして同意するが、 常に好むのは、自分の欠点のために愛してくれる人のほうだ。
恋の力は、身をもって恋を経験する時でなければわからない。
宇宙をただ一人の者に縮め、ただ一人の者を神にまで広げること。 それが恋愛である
ロマンを求める人間にとって、 恋はその人生の一番大切な位置を占め、 全てに優先される。
愛情と欲情が溶け合ったときには、 恋愛はほとんど友情に近い穏やかさをおびる。
私自身の一部分は恐怖と困惑ともって死をながめ、 他の一部分はまず好奇心から、 とりわけ美と愛が充実して現われるのをみたいとの渇望から、 死を望んでいる。