及ばざるは過ぎたるより勝れり。
人は負けることを知りて、人より勝れり。
己を責めて、人を責むるな。
人生に大切なことは、五文字で言えば「上を見るな」。 七文字で言えば「身のほどを知れ」。
自分のしたいことより、嫌なことを先にせよ。 この心構えさえあれば、道の途中で挫折したり、身を滅ぼしたりするようなことはないはずだ。
恃(たの)むところにある者は、恃むもののために滅びる。
戦いは四十歳以前は勝つように、四十歳からは負けないようにすることだ。 ただし二十歳前後は、自分より小身の敵に対して、負けなければよい。 勝ちすぎてはならない。 将来を第一に考えて、気長に対処することが肝要である。
人間にとって学問は、木の枝に繁る葉と同じだ。
渋柿は渋柿として使え。 継木をして甘くすることなど小細工である。
臆病者の目には、敵は常に大軍に見える。
我、人を使うにあらず。 その業を使うにあり。
剣法を学ぶ所以は、ひとえに心胆練磨。 もって、天地と同根一体の理を果たして、釈然たる境に、到達せんとするにあるのみ。
一日ひとつずつの教訓を聞いていったとしても、ひと月で三十か条になるのだ。 これを一年にすれば、三百六十か条ものことを知ることになるのではないか。
一国を治めるものは、まず手近く自身からしなければならない。 親子兄弟一族の治めがついて、さしつかえがないというに至ったならば、この秘法はたちまちに万機に応じることができる。
人は心と気を働かすことをもって良しとするものだ。 用を言いつけられなかったからといって、そのまま退出するようでは役に立たない。 その点、お前は塵に気付いて拾った。 なかなか感心である。
仕事は探してやるものだ。 自分が創り出すものだ。 与えられた仕事だけをやるのは雑兵だ。
およそ大凡人たるものは、誠忠が肝要である。 ゆえに時変に接しては死を見ること帰するがごとき確固たる心胆を動かさぬように鍛練が第一である。
生まれながらに才能のある者は、それを頼んで鍛錬を怠る、自惚れる。 しかし、生まれつきの才能がない者は、何とか技術を身につけようと日々努力する。 心構えがまるで違う。 これが大事だ。
人である以上は、なにびとに限らず人の本分を尽くさねばならない。 人間である以上は、他の動物と異なる人間らしい道を歩まねばならない。
断じて投機的な事業を企つるなかれ。