分別を忘れないような恋は、そもそも恋ではない。
初恋の最大の魅力は、 「恋がいつかは終わる」ということを知らない点にある。
愛する――それはお互いに見つめ合うことではなく、 いっしょに同じ方向を見つめることである。
一緒に泣いた時に、 はじめてお互いがどんなに愛し合っているのかが分かるものだ。
時間は友情を強めるが、恋愛を弱める。
恋愛というものは、振幅が大きくて、情熱の波に弄ばれます。 友情は静かで安定した流れを辿ります。
恋の苦しみは、あらゆるほかの悦びよりずっと愉しい。
恋愛は幸福を殺し、幸福は恋愛を殺す。
誠の恋をするものは、みな一目で恋をする。
恋わずらいの人は、ある種の病人のように自分自身が医者になる。 苦悩の原因をなした相手から癒してもらえることはないのだから、 結局は、その苦悩の中に薬を見出すのである。