人生には二つの悲劇がある。 一つは心の願いが達せられないこと。 もう一つはそれが達せられること。
過去と未来は最高によく思える。 現在の事柄は最高に悪い。
恋わずらいの人は、ある種の病人のように自分自身が医者になる。 苦悩の原因をなした相手から癒してもらえることはないのだから、 結局は、その苦悩の中に薬を見出すのである。
人生とは、 病人の一人一人が寝台を変えたいという欲望に取り憑かれている一個の病院である。
愛されないのは悲しい。しかし、愛することができないというのはもっと悲しい。
死ぬことはなんでもないが、 この世と別れるのが僕には辛い。
なんと速やかに我々はこの地上を過ぎて行くことだろう。 人生の最初の四分の一はその使い道もわからないうちに過ぎ去り、 最後の四分の一はまたその楽しさを味わえなくなってから過ぎて行く。 しかもその間の期間の四分の三は、 睡眠、労働、苦痛、束縛、あらゆる種類の苦しみによって費やされる。 人生は短い。
人生はただ歩き回る影法師、哀れな役者だ。 出場の時だけ舞台の上で、見栄をきったりわめいたり、 そしてあとは消えてなくなる。
人間は天使でもなければ、獣でもない。<br> だが不幸なことに、人間は天使のようにふるまおうと思いながら、<br> まるで獣のように行動する
人々は悲しみを分かち合ってくれる友達さえいれば、 悲しみを和らげられる。