人が恋をしはじめた時は、生きはじめたばかりのときである。
人生はただ歩き回る影法師、哀れな役者だ。 出場の時だけ舞台の上で、見栄をきったりわめいたり、 そしてあとは消えてなくなる。
自愛、自識、自制、 この三者だけが人生を導いて高貴な力に至らしめるものである。
人間の運命は、 ルール通りに行われるチェスというよりむしろ宝くじを思い起こさせる。
私達は金を稼ぐために頭脳をもち、金を使うために心情を持っている。
真の友をもてないのはまったく惨めな孤独である。 友人が無ければ世界は荒野に過ぎない。
我々は一人で世の中を歩いている。 我々が望むような友情は夢であり、寓話である。
結婚するやつは馬鹿だ。しないやつは――もっと馬鹿だ。
賢者は、生きられるだけ生きるのではなく、 生きなければいけないだけ生きる。
生きるべきか、死すべきか。それが疑問だ。
人間一度しか死ぬことはできない。
死者も我々がまったく忘れてしまうまで、本当に死んだのではない。
愛の光なき人生は無意味である。
我は生きようとする生命に取り巻かれた生きようとする生命だ。