彼が夕食に遅れるときは、 浮気しているか死んで道端に転がっているかのどっちかなのよ。 道端でくたばっているほうがいい、といつも思ったわ。
ハンカチ――顔に関してさまざまの汚ならしい役割を果たすのに使われる絹またはリネンの小さな四角い布。 特に葬儀の際に泣いていないことを隠すのに役立つ。
世の中には福も禍もない。ただ考え方でどうにでもなるのだ。
「今が最悪の状態」と言える間は、 まだ最悪の状態ではない。
大多数の人間は、静かな絶望の生活を送っている。
誰かが覆さない限り、世の中のものは覆らない。
不幸はこれを語ることによって軽くすることができる。
人は習慣を好む、 なぜならばそれを作ったのは自分だから。
独身者とは妻を見つけないことに成功した男である。
彼女は彼のことを愛そうを思えば愛せたのに、 彼のことをよく知っていたのでどうしても愛せなかった。
友情と恋愛は一つの根から生えた二本の植物である。 ただ後者は花をすこしばかり多くもっているにすぎない。
今年死ぬ者は、来年は死なずに済む。
誰でも死ななくちゃいけない。 でも私はいつも自分は例外だと信じていた。 なのに、なんてこった。