我々が誕生の日の受け取る人生は真の人生の前渡しに過ぎず、 真の人生は我々が一人で見つけねばならない。
結婚は雪景色のようなものである。 はじめはきれいだが、やがて雪解けしてぬかるみができる。
人生で一番楽しい瞬間は、誰にも分からない二人だけの言葉で、 誰にも分からない二人だけの秘密や楽しみを、ともに語り合っている時である。
あまり人生を重く見ず、捨て身になって何事も一心になすべし。
もし本当に死の精髄を見たければ、 生の実体に向けて心をいっぱいに開きなさい。 なぜなら、川と海が一体であるように、生と死は一体だからである。
愛せよ。人生においてよいものはそれのみである。
生きている兵士のほうが、死んだ皇帝よりずっと価値がある。
生きたいと思わねばならない。 そして死ぬことを知らねばならない。
私は生きているときに、死以外のあらゆるものに対して備えをしていた。 今、私は死なねばならぬ。そして、まだなんの備えもない。
未だかつて、自分は本当に幸福だと感じた人間は一人もいなかった。 ――もしそんなのがいたら、多分酔っぱらってでもいたのだろう。
我々は他人が幸福でないのを当たり前だと考え、 自分自身が幸福でないことにはいつも納得がいかない。
人生の小さな不幸せは、 我々が大きな不幸を乗り越えていくのを助けてくれる。
僕が死を考えるのは、死ぬためじゃない。生きるためなんだ。
我々は翼が欲しいという欲望を持っている。 にもかかわらず結局は空を飛ぶことはできない。 要するに、我々は幸せなのだ。 さもなければ、空気はやがて吸うに堪えなくなるに違いない。
結婚は鳥カゴのようなものだ。 カゴの外の鳥は餌箱をついばみたくて中へ入りたがり、 カゴの中の鳥は空を飛びたくて外へ出たがる。
人生における無上の幸福は、自分が愛されているという確信である。
人間として最大の美徳は、上手に金をかき集めることである。 つまり、どんなことがあっても他人の厄介になるなということだ。
生は全ての人間を水平化するが、 死は傑出した人をあらわにする。
私達の一切の悩みは、 私達が孤独で存在し得ないということから生まれてくる。
人は、自然の悪を知ることを学んで死を軽蔑し、 社会の悪を知ることを学んで生を軽蔑する。